ラップ/スプリット対応

光電センサーを追加し、ウォッチ側に回路を追加することでラップ/スプリットに対応することができます。

当サイトで紹介する光電管タイム計測器の制作方法は安全性・信頼性を保証するものではありません。 当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

ウォッチの加工

ラップ/スプリット機能に対応するためには、スタート/ストップと同様のコードの引き出し加工を行います。

この場合は、トータル4本のコードが引き出されます。

制作の途中からラップ/スプリット機能に対応させることは困難です。ラップ/スプリット機能が必要な場合は、制作の最初からラップ/スプリットに対応させていく必要があります。

TWELITE DIPの接続

ラップ/スプリット用に光電センサーを追加します。基本的な構造はスタート/ストップ用のセンサー側回路と同様です。

なお、ラップ/スプリットでは入出力端子3または4を利用します。そのため、ラップ/スプリットは最大で2つまで増設することが可能です。

【スタート/ストップで使用】
・デジタル入出力1端子
・デジタル入出力2端子

【ラップ/スプリットで使用】
・デジタル入出力3端子
・デジタル入出力4端子

センサー側回路の接続

センサー側は出力3端子または出力4端子とリレースイッチをつなぎます。

:デジタル出力3端子をリレースイッチ(18番左側)をつなぐ。

ラップ/スプリット用センサーでもスタート/ストップ用センサーと同様に通信確認用LEDを取り付けたかったところでしたが、ストップウォッチの構造上不可能でした。ラップ/スプリット側センサーでは通信確認用LEDの取り付けは断念します。

ウォッチ側回路の接続

ブレッドボードのスペースに空きがないなため、新たなブレッドボードを追加します。基本的な構造はスタート/ストップ用ウォッチと同様です。

:デジタル出力3端子を4.7kΩ抵抗を通してトランジスタのベース(B)につなぐ。
:トランジスタのエミッタ(E)を電源にコレクタ(C)をリレースイッチにつなぎ、ベース・エミッタ間抵抗をつなぐ。
:リレースイッチの5番ピンを3.3V電源マイナスにつなぐ。

これでラップ/スプリットの操作ができるようになります。

このときに、通信確認用LEDのための接続を試してみましたが、リレースイッチの6番ピンと3.3V電源マイナスを接続すると、3.3V電源マイナスを通してスタート/ストップ側のコードとラップ/スプリット側のコードがつながってしまうようです。それによってスタート/ストップが動作してしまいました。ストップウォッチの機種によっては回避できるかもしれませんが、今回のストップウォッチではラップ/スプリット用の通信確認用LEDは接続できませんした。

動作の様子

テスト用にジャンパー線の抜き差しでスタート/ストップ、ラップ/スプリットを操作できるようにしています。

茶色ジャンパー線 → スタート/ストップの操作
緑色ジャンパー線 → ラップ/スプリットの操作

それぞれのジャンパー線を電源のマイナスにつなぐと動作します。

実際の様子は以下の動画をご覧ください。

光電管タイム計測器の制作|RAP/SPRIT対応

基盤化

ラップ/スプリットに対応した基盤化にあたっては、ウォッチ側が1枚のブレッドボード型基盤におさまらなくなります。その場合は、スペーサーを用いてブレッドボード型基盤を重ねることができます。

スペーサーを挟むことで2段重ねになりました。

リレースイッチも1段目に収まります。これでラップ/スプリット用に追加した部分を基盤の1段目に収めることができます。

ただし、実際の基盤化にあたっては、TWELITE DIPの取り付け位置等に注意が必要です。