基盤ケース

100円ショップのPPシートを活用して、基盤のサイズに合った基盤収納ケースを製作します。

当サイトで紹介する光電管タイム計測器の制作方法は安全性・信頼性を保証するものではありません。 当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

基盤ケースの制作

基盤化が完了したら、続いて基盤を収納するためのケースを作ります。100円ショップ等でサイズの合う入れ物が無いかをかなり探しましたが、これだ!というものが見つけられなかったので自作することにします。

PPシート

DIYで作る光電管タイム計測器では、100円ショップで販売されているPPシートを使用して基盤ケースを製作します。ここではセリアで販売されているPPシートを使用します。ダイソーにも同様のシートが販売されていますが、曲げるときに割れやすく加工に苦しみました。セリアのPPシートであれば、十分に加工することができます。

このPPシートは、表面にカッターで少しだけ切れ目を入れると、きれいに折り曲げることができます。折り曲げる場合は、切れ目を入れてから慎重に力を加えて曲げていってください。曲げづらい場合は切れ目を少し深くします。

設計図

基盤ケースの設計図は以下のようになります。センサー用基板、ウォッチ用基板のどちらも同じ設計図となります。

この大きさであれば、1枚のPPシートで4個のケースを作れます。センサーに2個、ウォッチに1個、失敗した場合の予備の1個という使い方ができます。

色のついた部分が切り落としたり、穴をあけたりする部分になります。

のりしろとなる部分は、PPシートの厚み分を考慮し、少しだけ内側で折り曲げるように切れ目を入れます。

また、ふたを閉めたときにもPPシートの厚み分を考慮し、1mm程度切り落としておきます。

PPシートの切り出し

ここでは、下紙を作成しています。3個のケースを作ることを考えると、その方が作業を効率的に進めることができます。

このタイプのPPシートは、表面がデコボコしている面と、ツルツルしている面があります。今回はデコボコ面が表となるようにして、下紙にあてています。

PPシートのデコボコ面を表にして設計図の上に重ねる。

当初はマジックで線をなぞり、その線をもとに切断したり折り目をつけていました。それが一番ミスの少ない作業法だと思います。作業を早く進めたい場合は、カッターで薄く線をなぞります。それが折り目用の加工となり、あとは切り落とす部分を切り落とすだけになります。

なお、この際に電源コード部分は穴が大きくなるため、折り目を付けづらくなります。電源コード部分については、折り目をつけた後に穴を空けることをおススメします。

PPシートの折り曲げ

切り出しが終了したら、PPシートを折り曲げていきます。デコボコ面に切れ目が入っているため、ツルツル面が内側になるように折り曲げていきます。この際、力加減に注意して慎重に行ってください。曲げづらい場合は切れ目を深くします。

ツルツル面が内側になるように曲げていく。力加減を慎重に。

全ての面を折り曲げ、ケースの形が確認出来たら、電源コード用の穴をあけていきます。この際に必ず仮組をしてみて、必要に応じて微調整を行います。

PPシートの接着

接着にはポリプロピレン用の両面テープを使用します。一般的な両面テープでは接着力が弱く、接着面がくっつかないことがあります。このタイプの両面テープであれば、しっかりと接着してくれます。

今回はこのテープの幅が2cmのため、ケースの側面ののりしろも2cmに合わせています。

側面ののりしろに両面テープを貼り、ケースを組み合げます。フタは、基盤収納後の最後に接着をするため、ここではまだ接着しません。

スイッチ穴加工

最後にスイッチ用の穴を空けます。設計図の位置が大体の目安となりますが、組上がったケースによって微調整が必要です。

一度基盤を収納し、フタを閉めてみた状況を見て穴の位置を最終決定します。ここでマジック等で目印をつけておきます。

ドリルを使用して6㎜の穴を空けます。

一度基盤を収納し、穴の位置を確認してください。

基盤の収納

ケースが完成したら、基盤を収納していきます。

スイッチの位置に注意しながら、基盤の取り付けビスについている両面テープでケースに基盤を接着します。基盤ケース裏面に取付位置の目印をマークしておくとズレが少なくなります。

そして、TWELITE DIPのアンテナを穴に通して本体に取り付けます。

フタを閉める前にアンテナを取り付けることを忘れない。

最後にフタ用ののりしろに両面テープをはり、フタを閉めます。

これで基盤ケースが完成しました。強度も十分です。

ストップウォッチ側回路用の基盤ケースも同様に作成します。