光電センサーを追加し、ウォッチ側に回路を追加することでラップ/スプリットに対応することができます。
ウォッチの加工
ラップ/スプリット機能に対応するためには、スタート/ストップと同様のコードの引き出し加工を行います。
この場合は、トータル4本のコードが引き出されます。
TWELITE DIPの接続
ラップ/スプリット用に光電センサーを追加します。基本的な構造はスタート/ストップ用のセンサー側回路と同様です。
なお、ラップ/スプリットでは入出力端子3または4を利用します。そのため、ラップ/スプリットは最大で2つまで増設することが可能です。
センサー側回路の接続
センサー側は出力3端子または出力4端子とリレースイッチをつなぎます。
ラップ/スプリット用センサーでもスタート/ストップ用センサーと同様に通信確認用LEDを取り付けたかったところでしたが、ストップウォッチの構造上不可能でした。ラップ/スプリット側センサーでは通信確認用LEDの取り付けは断念します。
ウォッチ側回路の接続
ブレッドボードのスペースに空きがないなため、新たなブレッドボードを追加します。基本的な構造はスタート/ストップ用ウォッチと同様です。
これでラップ/スプリットの操作ができるようになります。
このときに、通信確認用LEDのための接続を試してみましたが、リレースイッチの6番ピンと3.3V電源マイナスを接続すると、3.3V電源マイナスを通してスタート/ストップ側のコードとラップ/スプリット側のコードがつながってしまうようです。それによってスタート/ストップが動作してしまいました。ストップウォッチの機種によっては回避できるかもしれませんが、今回のストップウォッチではラップ/スプリット用の通信確認用LEDは接続できませんした。
動作の様子
テスト用にジャンパー線の抜き差しでスタート/ストップ、ラップ/スプリットを操作できるようにしています。
それぞれのジャンパー線を電源のマイナスにつなぐと動作します。
実際の様子は以下の動画をご覧ください。
基盤化
ラップ/スプリットに対応した基盤化にあたっては、ウォッチ側が1枚のブレッドボード型基盤におさまらなくなります。その場合は、スペーサーを用いてブレッドボード型基盤を重ねることができます。
スペーサーを挟むことで2段重ねになりました。
リレースイッチも1段目に収まります。これでラップ/スプリット用に追加した部分を基盤の1段目に収めることができます。
ただし、実際の基盤化にあたっては、TWELITE DIPの取り付け位置等に注意が必要です。