試作回路を基盤化します。ここではブレッドボード型基盤にはんだ付けを行います。
基盤の加工
DIYで作る光電管タイム計測器では、ブレッドボードと同じ構造のブレッドボード型基盤を使用しています。この基盤は、ブレッドボードの回路をそのまま移すことができる優れものです。
最初にドリルで接着式サポート用のネジ穴を空けます。というよりは、穴を広げます。穴を広げる場所は、一番左上と一番右上の穴になります。
穴の大きさは接着式サポートに合わせて3mmにしています。基盤は固いですが、電動ドリルであれば十分穴を広げられます。穴を広げてもブレッドボードの使用には何も問題ありません。
穴を広げることができたら、はんだ付けを行っていきます。
回路の移設
ブレッドボード上の回路を基盤にそのまま移設していきます。
最初にマイクロUSB電源から移設します。
この部品は構造上ぐらつきやすいので、画像の様にピンの足をしっかりと曲げて基盤に固定します。はんだ付けを行う前にぐらつきが少なければ問題ありません。
この状況ではんだ付けを行い、余分な足を切断します。
ブレッドボードで使用したジャンパー線はそのままはんだ付けを行うことができます。位置を間違えないように気をつけながら、基盤にジャンパー線を差し込んでいきます。
はんだ付けの際には、ジャンパー線の足を曲げてコードが固定されている状態を作ると作業がしやすくなります。
はんだ付け後はいらない足を切断します。
全ての移設の完了後は電源を接続し、動作を確認します。なお、はんだ付けを失敗した場合は「はんだ吸い取り線」で修正することが可能です。
また、LEDやトランジスタは熱に弱い部品ということで、心配であれば画像の「ヒートクリップ」を使用することをおススメします。クリップをはさんではんだ付けすることで、部品から熱を逃がしてくれます。
光電センサーの加工
光電センサーも実践での使用を見据えて加工を行っていきます。
コードの加工
光電センサーはコードの長さが2mあります。コードが長すぎるため、ここでは70cm程度の長さに切断します。ニッパー等で簡単に切り落とすことができます。
切り落としました。次に、黒いゴム膜を剥ぎます。
長さは15cm~20cm程度黒いゴム部分を剥ぎます。カッターで慎重に切れ目を入れていき、切れ目を1周入れることができたら、あとは引っ張ればスポッと抜けます。
最後に各コードの被膜を剥ぎ、基盤にはんだ付けします。
電源に接続すれば、センサーに電源が入ることを確認してください。
金具の取り付け
合わせて、光電センサーのに取り付け金具を取り付けます。
センサーの左右どちら側に取り付けても問題ありませんが、今回はセンサー正面に向かって右側に取り付けています。
ストップウォッチの加工
ウォッチ側では特別な加工を行う必要はありません。50cm程度の長さを残して、ストップウォッチから引き出したコードを基盤にはんだ付けします。コードが短ければあとから継ぎ足すことが可能です。画像の場合はコードが短すぎたため、後ほど継ぎ足しています。
接着式サポートの取り付け
最後に、ケースの基盤を取り付けるための接着式サポートを取り付けます。
ドリルで広げた穴2か所と下側中央の穴1か所の計3か所に取り付けます。
これでケースに基盤を取り付けることができるようになります。
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